【行事名】 「佐布里多度神社周の自然環境をウオッチング」(知多自然調査隊)
【日 時】 2007年3月24日(土) 9:30〜12:00
【場 所】 知多市知多市佐布里ダム記念館 → 多度神社
【天 気】 くもり
【参加者】 15名
【担 当】 細川、小川
【会 員】降幡、中井、山田、霜鳥、宇野、古川、山本、吉房、大野、小川、蔦谷、浅井、細川
【内 容】
平成18年度最後の知多自然調査隊。
すぐそこまで近づいている春を感じながらもまだ肌寒い天候の中での観察会でした。知多市の中でも最も自然が残っていると言われている佐布里地区の田畑の中の道を、数多くの保存樹のある神社までの道を歩きました。
田畑の畦には、キュウリグサやオオイヌノフグリなど小さな野草が美しい花をつけていました。途中、モチノキを見つけ、「昔、子供の頃、この樹皮をつぶして糊状にして虫などを捕まえたもんだ」と昔話に盛り上がりました。
多度神社には、知多市が指定する保存樹木が多くあり、大きなスギや小さな赤い花をつけたハナノキ(愛知県の木)などの大木が多くありました。その中に、カシワを見つけました。枝の先には、新芽が顔を出し、冬が終わり春になろうとしている今日までも、枯れた葉を落とさずに樹に付けていました。(記・細川)
【観察した生き物】
◎植物
ハナノキ、モチノキ、オニノゲシ、コハコベ、キュウリグサ、チチコグサモドキ、ホトケノザ、ナズナ、オオイヌノフグリ、ツバキ、サクラsp、セイヨウカラシナ、セイヨウタンポポ、トウカイタンポポ、レンゲ、スミレ、スズメノカタビラ、スギナ(ツクシ)、ハナイバナ、オニタビラコ、コオニタビラコ、ノイバラ、クロガネモチ、ナギ、カシワ、スギ、ヒノキ、イヌマキ、スイカズラ、カクレミノ、サカキ、ハルノゲシ、オオイヌフグリ、スイバ、ギシギシ、ミゾハコベ、ウマゴヤシ、オオアレチノギク、アラカシ、クスノキ
◎鳥
カワウ、カワセミ、ヒヨドリ、ムクドリ、キジ、アオジ、ケリ、モズ、ホオジロ
◎その他
ウバタマムシ(死骸)、アブラムシ、エノキダケ
【観察会の様子】
【左】天然のエノキダケが生えていました。 【右】ナギが神社に植栽されていました。
【左】毎年火入れをすると安定したチガヤの土手になります。 【右】除草剤を使用すると1年草が生えて土手になります。
【左】ナラ類の害虫なっているカシノナガキクイムシの話をしています。
【中】湧き水のところにミズハコベが繁茂していました。
【右】ノジスミレでしょうか。
【左】モチノキの果実。鳥もちは樹皮を砕いてつくります。
【中】モチノキの雄花です。雌雄異株。
【右】緑肥植物のレンゲソウ。
【左】オニノゲシはキク科の植物です。
【中】左がオランダミミナグサ。右、コハコベ。
【右】サクラの腐食したところに新しい根が出ていました。
【左】カシワの葉は新芽が出るまで落ちません。
【中】林の中のサクラの葉が展開していました。
【右】ヤブツバキ。
【左】水田の縁にタネツケバナの花壇が出来ていました。
【中】ハナノキの雄花です。雌雄異株。
【右】ケバエの仲間でしょうか。
【左】モズが近くまで来ました。
【右】ミカンとパンの差し入れを頂きました。