【行事名】 夏の森の生き物を観察しよう(主催:知多市「梅の館」)
【日 時】 2006年7月15日(土) 9:30〜12:00
【場 所】 知多市梅の館、佐布里池の周辺域
【天 気】 晴れ
【参加者】 一般 大人9人、子供20人
(会員:小島、平松俊、山本辰、岩本、小川)
【内 容】
昨日に引き続き高気圧に覆われた東海地方は朝から気温上昇、蒸し暑い日となりました。梅の館ロビーも大勢の参加者の人いきれで嬉しい悲鳴のなか、館東側の森を観察ポイントとすることや観察の心構えなどをお話しした後、出発しました。
ニイニイゼミの声を聴きながら出発して間もなく朽ちた落ち葉を掘り起こすとミミズ、ダンゴムシやクロナガオサムシなどが慌てて這い回る姿を皆で観察、それらの食物連鎖のお話をしました。やがて日中には珍しく樹液を貪るコクワガタのメスを発見、皆歓声をあげました。開けた草原に出るとキリギリス達の所狭しの演奏会、一歩草叢に入ればバッタ類の飛翔観察などで時の経つのも忘れました。館に戻り、虫かごの中の虫達の名前や特徴などを説明しました。振り返りの中で、僕達の感想は『森の中は涼しくて楽しかった』、『また来て自分で見つけたい』、『捕った虫はよく観察してから逃がしてあげます』などしっかりと意志表示をされていました(小川/記)
【観察した生き物】
◎ コウチュウ(甲虫)の仲間
ミヤマカミキリ、ホシベニカミキリ、キマワリ、ナナホシテントウムシ、クロナガオサムシ、コフキゾウムシ、ユミアシゴミムシダマシ、ヒメスナゴミムシダマシ、アオバネサルハムシ、コハンミョウ、カブトムシ、コクワガタ(♀)など
◎ トンボの仲間
アジアイトトンボ、ウスバキトンボ、シオカラトンボ、コシアキトンボ(♂)、ウチワヤンマ、オニヤンマ
◎ チョウ・ガの仲間
ベニシジミ、ヤマトシジミ、ムラサキシジミ、イチモンジセセリ、クロコノマチョウ、キチョウ、モンシロチョウ、ヒメアカタテハ、ツマグロヒョウモン、アオスジアゲハ、アゲハチョウ、マイマイガ、シャクガの仲間など
◎ バッタ・キリギリスの仲間
トノサマバッタ、ショウリョウバッタ(幼虫)、ヤブキリ、クルマバッタモドキ、ツユムシ、ヒナバッタ、ホシササキリ、キリギリス(声)など
◎その他
ニイニイゼミ、トビズムカデ、ホシハラビロヘリカメムシ、ホソハリカメムシ、モリチャバネゴキブリ、ヒゲシロハサミムシ、コカクツツトビゲラ、コウカアブ、シオヤアブ、ハイイロゲンゴロウ、アメンボ、クロヤマアリなど
【観察会の様子】
【左】おー、何かいるぞー【右】クロコノマチョウ。温暖化とともに勢力を北方に拡大したと言われています。以前は見られませんでした。
暑い中、虫さんも元気でしたが、僕たちも元気で楽しかったです。