【行事名】 冬の七曲公園周辺の動植物自然環境(知多市環境課自然調査隊)
【日 時】 2006年1月28日(土) 9:30〜12:00
【場 所】 七曲公園周辺⇔満徳寺
【天 気】 晴.北風強し
【参加者】 一般 大人11人、子供3人
(会員:降幡、南川、中井康、森田、浅井&子供さん、平松、蔦谷、石井、藤井、小川)
【内 容】
公園事務所前に防寒具で身を固めた参加者を前に降幡さんから“30年ほど前の七曲公園の環境について“第2駐車場付近の地形的は谷状でそこに不用不急品が投棄されたゴミの処分場であった。その後埋め戻しが行なわれ、現在は、岩石砂漠の様相を呈しています。公園側は山は薪炭林として利用されてきたコナラを中心とした落葉広葉樹林であったが、林内にカクレミノ、ヒサカキが生長して、潜在植生の照葉樹林の景観になりました。”等のお話を聴き出発しました。枯草を掘り起こせば越冬中のケバエの幼虫に出会い、飛翔に有利な‘ハネ’を持ったナガイモの種に会い,満徳寺からの帰り道は日本最大のサギといわれるアオサギに送られました。
≪環境事例@≫もぐらの地下壕を見つけました。モグラの食べ物はミミズが主食で、ミミズは地中のカビやバクテリアが分化した腐葉土を食べています。これも食物連鎖の一です。
≪環境事例A≫冬に花を咲かせているビワに会いました。数少ない冬の虫が香りがいい花のにおいや蜜を吸いに来て受粉に協力します。生き物の活動の少ない冬を花も虫の利用しています。
≪環境事例B≫今回の七曲公園周辺の観察結果で、今年の冬はツグミ、ジョウビタキ、カシラダカなど冬にたくさん見られる野鳥が少ないことに気が付きました。木の実がまだ沢山残っているのにどうしたのでしょう。これも厳寒冬の影響なのでしょうか。心配です(小川・記)。
【観察した生き物】
◎植物
マテバシイ、アラカシ、クロマツ、クロガネモチ(モチノキ)、ネズミモチ、ハナミズキ、ワルナスビ(帰化植物)、ヒメユズリハ、マンサク、センダン、アセビ、イヌマキ、アオツヅラフジ、ビワ、フジ、クズ、タブ、ボケ、アオキ、サザンカ、メタセコイヤ、ヤマノイモの種 ほか
◎動物
アオサギ、コサギ、モズ、タシギ、カルガモ、ハラビロカマキリの卵塊、ケバエの幼虫(越冬中)ヒロヘリアオイラガの抜殻など
【観察会の様子】
【左】少し寒いけど、身近な自然環境を見に出発です。
【右】外来植物で嫌われ者のワルナスビの果実です。中々美しいです。
【左】枯れ葉の中に虫がたくさんいたみたいです。
【右】ケバエの幼虫です。枯葉の分解者と大切な生き物です。嫌わないでください。