【行事名】 「大興寺裏・里山風情」生き物環境発見クラブ

【日 時】 2005年11月20日(日) 9:30〜12:00
【場 所】 知多市大興寺周辺観察と大日窯・ふれあい工房見学
【天 気】 快晴
【参加者】 一般  大人 8人、子供 2人
        (会員:岩崎、中井、竹内秀&子供さん、山田、山本、細川、藤井、小川)
【内 容】
 京都・妙心寺のご本尊 大興寺前に集合、町なかだと騒がしく聞こえるヒヨドリの鳴声も穏かで耳障りさが消えるから不思議です。直ぐ裏の自然林は鳥達が運 んで来てくれた種子で見事に常緑・照葉樹林を主体に構成されている昔ながらの丘陵地帯です。本年1月,知多市指定の重要文化財に推挙された樹径80cmはあるシイ の木、その木にはオオタカの巣が残っていました。一方、地形的景観は棚田や溜池の跡があり里山の原風景を髣髴とさせます。このように自然環境良好なところを観察/ 調査し振り返り、分ち合いの後、山本さん、安永さんが手によりを掛けて作った豚汁を皆で美味しく賞味しました。当日の代表的環境事例を紹介しましょう(小川・記)。

 《環境事例@》密集・林立していた竹林伐採により曲がる様に伸びていたヤマモモの木が生き返りました。
 《 同 A》ヒヨドリが好んで食べる,つる性の多年草のヒヨドリジョウゴがモミジガサに絡んで密集していたのはヒヨドリのもたらした植生です。また果実が大きいためヒヨドリだけが食べることが出来るアオキは、都市化によってヒヨドリ以外の鳥が減少すると林床にはアオキが優占するようになります。
  《 同 B》日溜りで暖かい丘陵斜面から岡田方面を望むと田んぼが条里制のように見事に区画されていました。ふれあい工房の森田さんによると昔は起伏のある侭に 田んぼ作りをしていたが平地に改造して水が均等に配られる様になったようです。(小川・記)

【観察した生き物】
◎植物 
 アベマキ、マテバシイ、アオキ、ヤマモモ、ヒサカキ、クロガネモチ、ヤブニッケイ、ケヤキ、クリ、クスノキ、ネズミサシ、シュロ、ヒヨドリジョウゴ、センリョウ、マンリョウ、ヒャクマンリョウ、カラスウリ、イヌタデ、マダケ、モウソウチクなど。
◎鳥類
 ヒヨドリ、ハシブトカラス、ヤマバトなど。
◎昆虫
 ヒメアカタテハ、キチョウ、トノサマバッタなど。

【観察会の様子】
  
【左】知多市指定のシンボルツリーとなっているスダジイです。
【右】手を入れる8年前は、このような感じだったそうです。

  
【左】竹を地際で切ったあとが太陽マークになっていました。
【右】竹藪での実験!三角の竹、四角の竹。おおいをとるときが楽しみです。

 





【左】竹藪から出たらそこは見渡す限りの耕地整備された四角の田んぼの連なりとなっています。水田に住む生き物が貧しくなりました。

アルバムへ   トップページへ