「海上の森」を自然観察ハイキング

平成15年11月24日(月)

知多市地域文化センター主催


  知多自然観察会は知多市地域文化センターで主催する自然観察会などの行事のお手伝いをしています。今回は万博予定地で話題になった「海上の森」に貸切バスで出かけることにしました。募集したところ募集人員の倍以上の方が応募され、今回は抽選で参加者を決めたそうです。昨年は行き先を知多半島内の自然で計画したところ募集人員の半数以下で中止されました。知多自然観察会としては身近な豊かな自然にもっと目を向けていただきたいところです。

   「海上の森」の自然は人間とのかかわりがあって存在します。ですから人が一切、手を入れない天然の森とは別のものです。私達の先輩は長い間、「海上の森」で燃料の採集や肥料として落ち葉の採集などをして里山と共生してきました。知多半島の山も「海上の森」同じよう知多の人たちは里山と共生してきました。よってそれぞれに共通する生き物もたくさん見られます。そんなことを心にとめながら自然を見ていただきたいと思います。  

 
【左】紅葉し始めた谷に入りました。
【右】アセビにトックリバチが巣を作りました。シャクガの幼虫を食べる益虫です。

 
【左】皆さんでコバノガマズミの一粒づつを味見をしました。
【右】モンゴリナラの殻斗(かくと)とマツの果実です。モンゴリナラは知多にありません。

 
【左】コナラは落ちると直ぐに根を出します。
【右】サトイモ科のテンナンショウの仲間です。

 
【左】ヌルデの実です。これも皆さんと一粒づつ味見をしました。
【右】ウリカエデは赤くなりません。黄です。

 
【左】アオツヅラフジ別名カミエビの果実と種子です。種子は虫やアンモナイトに似ていますね。
【右】リンゴの仲間のオオズミです。宮沢賢治の物語に出てくるヤマナシはこれです。知多にありません。

 
【左】クモの仲間ではありません。ザトウムシです。別名メクラグモになっています。いずれの名前も差別用語ですね。
【右】ビナンカズラ(美男蔓)またはサネカズラです。平安時代の貴族はこれで髪の毛を洗い、美男になりました。

 
【左】水のない大正池で記念写真を撮りました。
【右】マキのスミレみたいです。?

 
【左】変形菌のマメホコリと思います。変形菌はキノコではありません。
【右】道端にコムラサキシメジが生えていました。少しいただいて家で食べました。

 
【左】ナガコガネグモの卵塊ですか。?
【右】すでにクモの赤ちゃんがたくさん詰まっていました。

 
【左】イタドリの種子です。名前は痛みを取る薬効があると言うことからです。
【右】どこにでもあるキノコでホコリタケといいます。若いときは食べれます。

 
【左】山に入ると良く見るムラサキシメジです。土臭いがおいしいキノコです。
【右】小さくかわいいニオイアシナガタケです。食用になりません。

 
【左】カマツカです。名前は材が硬く、鎌の柄(つか)に利用されるところからです。
【右】シンジュです。当日は、遠くから白い種子がぶら下がった木を見ましたが、名前が分かりませんでした。

 
【左】カヤネズミの巣です。茅場(茅場)が少なくなりネズミも危機です。一方、外国から来たクマネズミ、ドブネズミが増えて困っています。
【右】雲興寺です。

 
【左】アゲハの仲間のサナギと思います。雲興寺の壁についていました。
【右】サクラに付いていましたがオオミノガでしょうか。最近、オオミノガは中国産の寄生バエが取り付いて見られなくなっています。


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