「身近にあるキノコを見つけよう」

15年10月4日(土)知多市旭公園北駐車場  9:30集合

観察場所:旭公園内と東側にある大同グランド周辺


 1週間前にまとまった雨が降ったのでたくさんキノコが発生するだろうと期待をしていました。どうも様子が変です。近くの芝生や土手を見てもキノコは見られません。やはり梅雨明けが延びたため、夏にまとまって発生したみたいです。この情報は既にキノコの観察仲間から入っていましので承知をしていましたが、これほどひどいとは思いませんでした。こんな時ほどチャンスです。いつもは皆さんが見向きもしない硬質菌といわれているサルノコシカケの仲間に目が行き届き、普段みられないものも採集してきてくれるからです。キノコもキノコの仲間が分解してくれます。硬質菌は分解の速度が遅いので残っていて目にとまるのです。 

 
【左】駐車場から一段上がったところで開会の挨拶をしました。
【右】大同グランドに向かい観察会開始です。

 
【左】大きなマンネンタケが生えていました。カチカチでしたから少し前に出たものでしょう。
【右】カイガラタケも生えていました。

 
【左】ニガクリタケ(強毒)です。生えている様子、色もおいしいクリタケに似ています。
【右】カクレミノの枯れ木に生えていたウスヒラタケ(食)です。

 
【左】カワタケ(コウヤクタケ科)です。コウヤクって知っていますか。膏薬(こうやく)のことです。キノコの形を考えて見ましょう。
【右】広葉樹の枯れ木によく生えているホウロクタケです。

 
【左】キノコではありません。ミヤマガマズミです。もう少しするとおやつになります。
【右】野性ブドウのエビヅルです。黒くなると食べられます。野生動物と分け合って食べられるくらいあるといいですね。

 
【左】ミズヒキの花で、白いものをギンミズヒキといっています。祝の包装に使う水引(みずひき)から名前が付きました。
【右】フユヅタの花です。秋から晩秋に花を咲かせ、受粉してくれる虫さんを待ちます。越冬昆虫の食料の提供で関係しています。

 
【左】カマツカです。今からミヤマガマズミみたいに赤くなります。名前は鎌柄(かまつか)からです。
【右】サクラの花です。今年は夏にアメリカシロヒトリが大量発生し、サクラの葉を丸坊主にしてしまいました。こんな時によく秋に花が咲きます。

 





【左】最後に採集したキノコを種類別に紙皿に乗せて名前を付けてからまとめを行ないました。


最後のまとめの後、採集したキノコを参加した子供たちの手の上に乗せて紹介します。

 
【左】ウスヒラタケは栽培され、八百屋さんでシメジといって売られている味のよいキノコです。
【右】ベッコウタケの老菌だと思います。若く元気な時は、色が鼈甲(べっこう)色になります。

 
【左】コフキサルノコシカケです。ガンの増殖を押さえる働きがあることで有名になりました。
【右】食用になるウスキモリノカサです。この写真は老菌で色がよくありません。

 
【左】マンネンタケで字のごとく万年茸(まんねんたけ)不老長寿などの効用があると珍重されています。
【右】オオゴムタケを真ん中から切ったものです。ゼラチンみたいで生食できます。

 
【左】強い毒をもつニガクリタケです。苦いキノコですがたくさん食べて死んだ人もいます。
【右】少し毒があるオオシロカラカサタケです。畑や草むらに大量に発生する大型のキノコです。

 
【左】テングタケの仲間だと思います。キノコは生え際から採集しましょう。強く触り表面の模様を消したり、鱗片を落としてしまうと名前が分かりません。
【右】ヒメカタショウロの若いのです。少し毒があります。団子状で古くなると中心が黒くなります。

 
【左】瓦状に重なって発生するカワラタケです。ガンの増殖を押さえることが出来るということで薬用にされています。
【右】クロコブタケです。どこにでも有り直ぐ発見できます。

 
【左】ホウネンタケです。枯れ木に生えます。
【右】表面に柔らかい毛がたくさん生えたカイガラタケです。ケ

 
【左】ホウロクタケです。このキノコも広葉樹の枯れ木によく発生します。
【右】見たとおり、ヒダが渦状になっているウズタケです。

 
【左】松を枯らすアズマタケです。観察会の時はカイメンタケといいましたが間違いです。
【右】ノウタケの上の部分が朽ちて無くなっています。若いときは食用になります。

 
【左】ザイモクタケだと思います。ザイモクタケは枯れ木に一面、白く生えます。
【右】コツブタケです。アスファルトの間から生えたものを観察したことがあります。


アルバムへ