「海辺の生物を観察しよう」
7月12日(土)知多市新舞子海岸カマボコトイレ横の駐車場集合 9:30
観察場所:集合場所のすぐ前の新舞子海岸
知多市地域文化センターの主催で行われました。蒸し暑い日で、時々小雨が降る天気でしたが、たくさんの家族が参加してくれました。子供たちはカニさんが大好きで、同じ種類のカニを次々に採集してバケツの底が見えないほど集めた子もいました。
観察会に参加していただき生物の名前を覚えることも大切ですが、それより大事なことは、手で触れて感触を味わうこと、生き物たちの仕草や動きを見て感動していただくことです。
下に紹介したもの意外で見られた生き物。アナアオサ、アマモ、タテジマイソギンチャク、ヒラムシの仲間、イボニシ、タマキビガイ、マテガイ、ヨコエビ、スナガニ、イシガニの死がいなど。
【左】コンクリートの波よけで生き物を探しています。コンクリ−トは磯と同じで、岩浜に生活するカニさんが隠れていたりフジツボ、カキ、イソギンチャクが着生したりしています。
【右】干潟の生物を探しています。干潟の生物は波に流されないよう砂や泥の中に隠れています。スコップで掘るのは有効です。
【左】ユムシを見つけたところです。近くにいた子供たちが見に集まってきました。
【右】ユムシです。やや泥の多い浜で1cmくらいの穴が空いていて水を噴出します。ユムシはユムシ動物で独立しています。
【左】手渡しをしてユムシの感触を味わっています。
【右】チロリというゴカイの仲間です。
【左】チロリが吻(ふん)をチロリと延ばした瞬間です。吻は頭と口が一緒になったような部分です。
【右】ちぎれてしまったゴカイの仲間のイワムシです。釣り餌に使われます。
【左】採集したものを一箇所に集めてみました。最後解説を加えて、皆さんで分かち合いをします。
【右】藤前干潟の主役のアナジャコでこの海岸でもたくさん見られます。ハサミが退化していて竪穴を掘って生活し、潮が満ちると浮遊プランクトンなどをたべています。
【左】形が握りこぶしに似ているところから名が付いたマメコブシガニです。
【右】ハサミのところに毛が生えているケフサイソガニです。汚れた環境にも生息できます。
【左】美しいカニさんのコメツキガニです。泥がない砂地に住んでいます。
【右】海藻のオゴノリです。よく高級旅館の刺身のツマになっています。
【左】ヤドカリの仲間でヨコバサミのなかまです。左右のハサミの大きさが同じです。
【右】イソガニです。成長したオスのハサミにはイボができます。
【左】白い色をしたミズクラゲの仲間です。このクラゲは毒が弱いので触っても大丈夫です。他のクラゲは毒が強いので注意をしましょう。
【右】ハゼです。これからがハゼつりの季節でが、ハゼは河口で生まれてだんだん外海に出て行きます。
【左】クルマエビみたいです。愛知県では県の海産物としてたくさん養殖して放流しているそうです。
【右】アカニシの卵の抜け殻です。これをナギナタホウズキといって鳴らしたそうです。
【左】シロスジフジツボで内湾の河口など海水が少し薄い所でよく見られます。
【右】フナムシは漂着した動物の死体を食べる海の掃除屋さんです。昆虫類ではなく、ワラジムシやダンゴムシと同じ等脚類の仲間です。
【左】新舞子海岸で見られた貝です。アカニシ、カガミガイ、シオフキ(ジイジイ)、マガキ、ツメタガイ(ウンネ)サルボウガイ(チンメガイ)、マテガイ。括弧内は知多地方の方言です。
【右】アラムシロガイ。魚の死体等を食べてくれる海の掃除屋さんです。