【行事名】 「里山の保全活動と竹の子掘り」
【日 時】 令和7年4月12日(土)9:30〜12:00
【場 所】 東浦自然環境学習の森
【天 気】 晴れ
【参加者】 一般50名ほど
(指導員:浅井一、門脇重、竹内秀、田中央、南川)
【内 容】
1週間前の竹やぶは乾ききっていて、竹の子はほとんど出ていなかった。その後1週間の間に2日ほど雨が降って雨後の竹の子なるか?
9時半に駐車場に集合して、前半は竹やぶの中においてある竹を運んで整備するグループ(お父さんが多かったような・・・)と、子供たちと一緒に春の野山で草花や木々の新芽、生き物探しをするグループに分かれた。9時50分頃に集合がかかり、少し説明があった後、グループごとに分かれて出発した。1時間ほどの作業(子供たちは観察会)と休憩を挟み、1時間ほどの竹の子掘りをした。
桜は満開を過ぎ葉が出始めて桜吹雪の後が見られた。先週よりタンポポの花の数が増え、タンポポブーケやタンポポ綿毛ブーケを作っている子もいた。朝は少し風が冷たくも感じたが、日が照ってくると暑さを感じるほど。2種類のアケビの花は満開近く。コナラの新芽は1週間で大分黄緑の量が増えた。ウグイスが近いところで気持ちよさそうにさえずっている。ワラビは少ないが初めて採るという親子がいた。切り口をかじって粘りと癖のない味にびっくりしているお母さんがいて、何でもやってみようという意欲が感じられた。
1時間の観察会はあっという間に過ぎて、早く来て〜みんなまっている〜と、呼ばれ、あわてて集合場所へ進む。が、竹の子が顔を出していて立ち止まってしまうので、さらに呼ばれてしまうという事態になってしまった。
昨年度よりは竹の子の数は少ないものの、各家族が満足できるほどの竹の子を掘ることができた。力を入れて竹の子を掘るお父さん、掘る様子をみつめ竹の子を土から取り出す子供、掘った竹の子を袋に入れて持ち帰りやすいようにするお母さん、と、家族で力を合わせてやっている姿も見られた。掘った竹の子は?と聞くと、近所に配る、ばあちゃんにゆでてもらう、近所の人にゆでてもらっていくつかお礼にあげる。といった声が聞かれた。大きな鍋は現代家庭では台所にないことを感じさせる回答だった。どの家族も、春の味、竹の子を食べられるうれしさのためか、重い竹の子を軽々と持ってウキウキと帰って行くような気がした。 (記 竹内秀)
【観察した生き物】
◎植物(花):シロツメグサ、カラスノエンドウ、オオイヌノフグリ、タネツケバナ、ナズナ、ハナイバナ、キュウリグサ、スミレ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、スズメノカタビラ、スギナ(ツクシ)、セイヨウタンポポ、トウカイタンポポ、スイバ、ヨモギ、ワラビ、セリ、アケビ、ヤダケ、ヤマザクラ、ヤブタビラコ、コオニタ、ビラコ、ムラサキケマン、ノビル、イタドリ、ヤエムグラ、ハルジオン
◎昆虫:ベニシジミ、ヤマトシジミ、キタテハ、キタキチョウ、モンキチョウ、モンシロチョウ、ナナホシテントウ、ヤママユの繭、ツチイナゴ、カブトムシの幼虫
◎爬虫・両生類:アマガエル、カナヘビ
◎鳥類:ウグイス、ホオジロ(声)、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウミウ
【観察会の様子】
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【左】青空の下、指導員の声に耳を傾けます。 |
【右】新芽の伸びる小道を進みます |
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【左】竹の子を掘る竹やぶの一部(ずっと広い) |
【右】保全ができているので空間があります。 |
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【左】みーつけた!(みつかった〜竹の子の声) |
【中】ボク頑張って掘るよ!見ててね。 |
【右】無事に収穫して はいポーズ |